どうも、こんにちは!
今回は、東京電力ホールディングス (9501)を紹介したいと思います。
みなさんは、東電株は持っていますか?
東京電力は東日本大震災による原発事故の影響もあり、株価が大暴落し、未だ震災前の株価には戻っていません。
10年チャート推移ですが、2020年3月22日時点で、320円/株台まで下落しています。

そして、2012年07月18日に120円/株という上場来最安値を記録しています。
このタイミングの割安時に買った人は凄いです。私は倒産リスクや上場廃止を恐れて、怖くて買いたくないと考えてしまいます(笑)
ここで買える勇気のある方が大儲けできるんでしょうね。
ちなみに震災前の過去には2000-4500円 /株で推移していました。
配当も年間60-70円/株でしたが、2011年より2020年現在に至るまで無配が続いております。

もし、万が一にも復配が決定したら間違いなく株価は高騰します。
ただ、それがいつかは誰にもわかりません。いつ復配の可能性が大きいか、その時期はいつになるのか、私の中で予想・検討してみました。
※ちなみに、私は現在1800株ほど保有しています。(平均取得単価は400円台)
配当金の復配(復活)予定、再開時期はいつ頃か?
やはり、東電株保有者の私としても出来るだけ数年レベルで配当の再開は行ってほしいです。
では、配当がいつになるか東京電力、国(政府)、各自治体から出されている情報をもとに調べてみました。
2020年のオリンピック後に配当再開か?
嘘か本当かこのようなものにはいろいろな噂が立ちます。
2020年というオリンピックが行われる年に配当が再開されるというのはどうでしょうか。

東京電力からの発表は、2019年の10月に公表されたものですが、2020年3月期の配当も中間については無配、期末についても見送る予定とのことです。
オリンピックが開催されるからと言って配当が復活!ということはやはり関係性は低いですよね。
それでは、次はどうでしょうか?
2011年3月の東日本大震災が発生して、10年後に当たる2021年に復配か?
2021年は、震災から10年という節目ではありますが、とても2021年に復配するような記事等は見つけられませんでした。
何より、賠償金やまだ避難されている方もいるので、その中で配当が復活!というのは、世論がなかなか許してくれないのではないでしょうか。
そうなると、なかなか復配は遠そうです。
復配する上で、何が障害となっているのか?賠償金?避難解除が終わるまで?また、何をクリアできれば復配するのか?
復配する上で、障害になっている点をいくつか考えてみました。
震災後の売上高や営業利益は?
2010年から2019年までの10年チャートです。
震災のあった2011年は大きく利益がマイナス。1兆以上の赤字です。
その後、赤字は続いたものの2014年から黒字転換し、2019年まで6年間連続で黒字を達成しております。

1株当たり配当金も、
2016年87.9円/株、2017年82.9円/株、2018年198.5円/株 、2019年145.1円/株、2020年予想218.4円/株となっています。
震災前の60円/株の配当を行えるくらいの余力があることは分かります。
※結論としては、業績という点だけで考えると、配当は今すぐにでも可能。
賠償金の支払いの現状は?終わりはいつか?
業績は問題ないとわかりましたが、他にも復配できない要因があるはずです。
賠償金についても調べてみました。
まず、東京電力の株主を見てみると、原子力損害賠償・廃炉等支援機構が50%近くの株を持っている筆頭株主です。資本金140億円の内訳は、政府出資:70億円、原子力事業者等12社:70億円ですので決定権は国にあるようなものですね。
原賠・廃炉等支援機構資金交付金から約7.2兆円が交付金として出ております。

また、2020年2月時点では、9.3兆円の賠償金の支払いをしております。
東京電力の賠償責任はいつまでなんでしょうか?
ここが見えてくると、復配の予想は立てやすいように思えます。
東京電力福島第1原発事故に伴い、生じた損害賠償請求権は、事故から10年後となる2021年3月で時効を迎えると記載がありました。
ただし、時効だからと言って賠償請求をお断りすることは考えていないみたいで、時効後も柔軟に対応するとのことです。
基本的には、賠償は2021年までみたいですね。賠償は続いていくと思いますが、賠償額が加速度的に増えていくようなことはなさそうです。

避難指示区域の解除はいつ終わるのか?
賠償金の支払いは続きますが2021年が一つの目途と分かりました。
やはり、避難指示の解除が出ないとなかなか配当の復配にも影響が大きいのではないかと考えます。

大熊町や双葉町、富岡町は原発からすぐ近くです。ここの地域の解除がいつかがキーポイントになってくるのではないかと思います。
大熊町は2020年3月5日に一部避難解除が出ていました。私もニュースで見ましたが、今さら戻れないよ。というようなインタビューに答えている方が記憶にあります。

双葉町、富岡町も一部避難解除が出ているみたいです。
このように原発から近いエリアも少しずつ避難解除が出てきました。
参考までに、2019年9月内閣府の原子力被災者生活支援チームは、各町村とも2022年又は2023年に全域解除を目指すと発表しております。(引用元:文部科学省HP)
これより、実現できれば2022年or2023年というのも復配のタイミングの1つと言えるかもしれません。
東電から配当に関する正式なリリースはないか?
新々・総合特別事業計画(2019年10月)には以下のような記載がありました。 (引用元:経済産業省HP)
まだ、配当復活時期の明言はありませんね。
② 株主への協力要請
東電 HD は、福島原子力事故発生後の厳しい財務状況等に鑑み、2011 年 3 月期末
以降の配当(中間配当を含む)を実施しておらず、引き続き、株主に対しては、無
配の継続を容認していただくことを要請する。なお、今後の配当については、収益・
債務の状況、賠償・廃炉に係る東電の支払いの実績及び見通しを踏まえながら、公
的資本の回収手法と併せて検討していく。
さらに、機構保有優先株式の普通株式への転換及び売却に伴う市場流通普通株式
の一層の希釈化についても容認していただくことを、株主に対して要請する。
今後、共同事業体の設立等再編・統合を進めるにあたり、具体的に株主の同意等
が必要になった場合は、当該事項について改めて要請することとする。
見つけました!
やはり、新・総合特別事業計画に今後の配当の復活時期が明言されております。
まずは、資本市場復帰が2020年代初頭で、配当の復活または自己株式消却を開始とのことです。

これより、賠償金や避難解除、そして今回述べませんでしたが、廃炉という長い道のり等まだまだ解決しなければいけない問題は多いですが、復配も近いのではないかと推測します。
復配を待つくらいなら他の銘柄に投資したほうがマシか?
上記より、復配は早くても避難解除が完了する2022年、2023年くらいと想定しています。
復配が来るのを待ち続けるかほかに投資するかは悩ましいところですよね。資産が大量にあるのであれば別ですが。
復配した場合のキャピタルゲイン(売却益)とインカムゲイン(配当金)を試算
ここからは、仮定の話ですが、復配が遅い場合を想定し、復配が5年後の2025年だったとします。
また、1株500円、2000株を100万円で購入していたと仮定すると、
配当が2025年に復活し、5年間塩漬けでしたが、1株1500円まで高騰したとすると、キャピタルゲイン(売却益)は200万円(税込)です。
また、売却せずにインカムゲイン(配当金)を得ていくと想定します。
震災前の1株60円の配当まで戻ったと仮定すると、
驚異の配当利回り12%となり、年間配当12万円(月1万円)が受け取れることになります。
※これらの金額を5年間の投資で超えられるのであれば、わざわざ投機的な株につぎ込む必要はないように思います。一種の博打に近いですよね東電株は。。
まとめ
・東京電力の復配の時期は2020年代初頭と予想
<ただし、以下が条件>
➡避難指示全域の解除(2022、2023年を目途)
先のことは誰にも分かりませんが、良い方向へ進んでほしいですね。
それでは!